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2023年9月5日

北欧発のサイキック・スリラー「イノセンツ」(映画)を観ました。


大友克洋「童夢」からインスピレーションを得た

北欧発のサイキック・スリラー「イノセンツ」。

ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞で4冠を獲得。世界の映画祭で16映画賞を受賞しています。

監督・脚本 エスキル・フォクト

 

「innocent」の和訳→ 無実の あどけない 初々しい

 

主な登場人物

イーダ:イーダ自身は超能力は持たないが、超能力を増幅させる役割になってゆく。

アイシャ:テレパシー系の超能力を持ち、イーダの姉のアナと心を通わせてゆく。

ベン:触っていない物を動かす超能力を持ち、後に人を操る超能力まで発揮する。

アナ:イーダの姉。自閉症で4歳から言葉を話せない。テレパシー系と物を動かす両方の超能力を持つ。

画像引用元:X 映画イノセンツ7/28公開 @innocents_movie

 

あらすじ(ネタバレ)

郊外の団地に引っ越してきたイーダの家族。両親は自閉症の姉のアナばかり構ってイーダはあまり面白くない気分で過ごしています。

ある日姉のお世話として外に連れ出した団地の砂浜で会ったアイシャとアナがテレパシーで会話をしていることに気づきます。

ベンとは一人でふらっと出掛けた時に出会い、森の中の秘密の場所で遊んでいるうちに、石を飛ばしたり枝を折ったりする能力をさらに引き出していってしまいます。

しだいにベンが自分の能力を暴走させて人に大怪我をさせたり、さらには殺人までするようになってしまいます。

 

ベンを止めなければ私達が殺られてしまう

 

善と悪の概念のつかない幼い子供から成長してゆくとゆうことなのでしょうか。

ライトサイドとダークサイドに分かれた戦いになってゆきます。

イーダは超能力を持たないながらも知恵を絞ってベンと戦います。

アイシャはベンの暴走を止めようとするのですが

ベンの人を操る能力で、アイシャは母親に殺されてしまいます。

そして最後は団地の中庭の池の対岸でアナとベンの超能力同士の戦いになります。

一見静かな戦いです。

イーダはアナのところに駆けつけ、手を繋いでアナの力をさらに引き出してゆきます。

この最後の戦いの時、団地に住む子供たちがベランダから見ています。

とうとうベンは狼狽えて、命耐えてしまいます。

画像引用元:https://longride.jp/innocents/

 

皆さんは子供の頃、一度は自分には超能力があると思ったことはありませんか?

最後のシーンで団地のベランダから超能力を送る子どもたちを見た時に

この4人の子ども以外でも超能力を持っている子供は結構いるんだよ

ということを示唆しているように感じて

「そういえば、私も・・・」と一瞬思ってしまいました(笑)。

 

それにしても、

演技ということを忘れるほどの演技が凄かったです。

 

アナ役のAlva Brynsmo Ramstad(アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ)の素顔がこちら

引用元 https://www.panoramaagency.com/client/alva-brynsmo-ramstad/

!!!

アナとはまるで別人のよう、麗らかなお嬢さん!

 

アイシャ役のMina Yasmin Bremseth Asheim(ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム)のカンヌ映画祭の時の様子がこちら

画像引用元:https://www.cinefil.com/star/mina-yasmin-bremseth-asheim

お肌の白斑は特殊メイクかな?と思っていたのですが

そのままのアイシャだったのですね。

この真っ直ぐななんとも正義が溢れる笑顔が

お肌の特性も個性にプラスして余計に魅力的に思えてきます。

 

そして、主人公のイーダ役のRakel Lenora Fløttum(ラーケル・レノーラ・フレットゥム)とイーダのお母さん役Ellen Dorrit Pedersen(エレン・ドリト・ピーターセン)、

ほんとに似てる〜と思っていたら

ほんとの親子でしたー!

X 映画イノセンツ @innocents_movie で監督が明かしています。

数百人集めてオーデイションしたけど結果、初監督映画の主役を演じた女優の娘を主役にしたらしいです。

画像引用元:X 映画イノセンツ7/28公開 @innocents_movie

 

ベン役のSam Ashraf(サム・アシュラフ)のオフショットがこちら

素で超能力使ってきたらどうしよーと思うほど、凄い演技でしたけど

こうやって笑い合っている写真を見ると少しほっとします。

 

ネコさん好きにはきつい場面もありますし

怖すぎて目を閉じて見ていない場面もあるので

てばなしで誰にも彼にもおすすめです!とは言いづらい映画なのですが

見終わってしばらくすると、深刻で、とてもチャーミングのある映画だと思えてきました。

日本の大友克洋の漫画を北欧の監督がインプットして、北欧の映画でアウトプットしているところも胸熱ポイントです。

 

デザイナー

takayama

ひらめく事、大胆なデザインが得意

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